ゼロの使い魔13 聖国の世界扉(ワールド・ドア) (MF文庫J)

そう来ますか。
大物っぽい人が出てきたんだけど、また「○○は我々の中では一番の小物!」 になるんじゃなかろうな? 一度やられると信頼できなくなるから… 
うーん、なんか後付け設定が多すぎるような… まあ作者の人の考え方の変化も含めて、それがライブ感を生み出してるんだと思うけど、うーむ。

福音の少年―王立図書館十字軍 (徳間デュアル文庫)

後書きにもある通り、「図書館のキス」と大筋は同じなんだけどほとんど書き直してある。
新たに追加されたのは図書館世界の細かい設定と描写、そのかわり図書館設立までの事情説明が削られ、新登場人物の脇役度が上がってる。
前のバージョンで個人的に一番面白かった、アレキサンドリア・プロジェクトの現実世界側の詳細がほとんど無くなってるのが残念。ちょっとでも入れて欲しかったけど、この作者の人は書き出したら止まらなくなりそうだしなあ。
しかし司書がムーサ姉妹というのはありがちだが、全員メガネ着用というのはどうよ。ほとんど文化系の姉妹のうちに、乱暴活発系がちゃんと混ざってるのが笑える。 

魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J)

キャラクター設定とアイディアは良いんだけど、ストーリーについては、とりあえずいろいろ入れてみましたみたいな、余裕がない感じ。
お話の山は一つで良いんで、もっとキャラクターが暴走してくれていたら… と思う。

灼熱の巨竜 最強戦艦決戦 ラバウル強襲1943 (ジョイ・ノベルス)

戦艦同士の殴り合いを起こすためのシチュエーションといえばたいていは台風か夜戦で(まあ本作でも結局はそうなるんだけど)、でもそれだけじゃなく、このお話では海戦が起きるまでの経緯に一工夫あるところが良い。

それになにより、最初の大負けを礎に、次は負けないようにがんばるという話は、燃える。
後半、日本軍の保持する新戦術と幸運、両方が大量であるところが気になるけど、まあ、それぐらいのハンデがないと勝負にならないからなあ。