福音の少年―王立図書館十字軍 (徳間デュアル文庫)

後書きにもある通り、「図書館のキス」と大筋は同じなんだけどほとんど書き直してある。
新たに追加されたのは図書館世界の細かい設定と描写、そのかわり図書館設立までの事情説明が削られ、新登場人物の脇役度が上がってる。
前のバージョンで個人的に一番面白かった、アレキサンドリア・プロジェクトの現実世界側の詳細がほとんど無くなってるのが残念。ちょっとでも入れて欲しかったけど、この作者の人は書き出したら止まらなくなりそうだしなあ。
しかし司書がムーサ姉妹というのはありがちだが、全員メガネ着用というのはどうよ。ほとんど文化系の姉妹のうちに、乱暴活発系がちゃんと混ざってるのが笑える。